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誰にも知られたくないフランスの事⑤ [日常]

どうして今までフランスに触れなかったのか。

つまり、興味が無かった。
自分にとってのフランスは完全に「偉人が住んでいた街」だったからだ。

音楽家やナポレオン、マリーアントワネット、太陽王、どれも過去だ。
偉人伝は面白く読んだが、彼らがどんな土地で暮らしていたか、呼吸していたかは
興味がなかった。

ソフィー・マルソーも猛烈に好きではない。

よってお菓子をやっていても何故かフランスには興味の無い不思議な子だった。

こんなに接点が無いのにどうすればいいんだろう。。。。
小さい頃を思い出した(正確には現在もだが)。

私は子供のころジュリーアンドリュースというミュージカル女優が好きだった(今もだけど)
彼女の何とも綺麗な歌声がたまらなかった。
貴族でもないのにイギリス貴族の様な気品も素敵だった。
何とか彼女の歌っている歌が歌いたくて、それはそれは狂気の様に練習した(小1時代)

両親は最初私のつたない英語に腹をかかえて笑っていた(小1だし許してよ)
今でも何とかエーデルワイスくらいは何とかなるはず。
そう!何か、何か無いのか、自分とフランスを結ぶ何か!

「!」
ジュリーアンドリュースには及ばないがいた!
というか、あった、私の好きなフランスは小説の中にいた。

浅田次郎氏の「聖夜の肖像」

(一体いつまで続くのか!そしてお菓子の話題はいつ?)
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誰にも知られたくないフランスの事④ [日常]

帰宅した私を待っていたのは調理師時代の教科書だった。

久しぶりに開くと
「おおー載ってる(当たり前)」

基本的な材料のみメモし、冷蔵庫に貼り付けた。

こうなってくると「細部まで」やってみたくなるのがオタクなのだ。
私はいつも作っている計量メモをフランス語のしてみた。

いつもの様に印刷。

出てきた用紙は設定したフォントのせいもあるが何だかお洒落に見える。
漢字にはないお洒落感。

私はすっかりお洒落感に酔い、気分よく寝た。

しかし、語学馬鹿の私に対してフランスは甘くはなかった。


翌日、肝心なことに気がつく。
「発音が分からない。。。」
(お馬鹿な私を笑ってください)

そう、私の知っているフランスはったったのこれだけ。
マドレーヌとエッフェル塔とエールフランス、あとソフィー・マルソー

ああ、先生のフランスと情報量が違いすぎ。。。
まあ、今更嘆いても仕方ないのでとりあえず、お菓子用の辞書を購入。

(つづく…みなさんの知っているフランスは?)
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誰にも知られたくないフランスの事③ [日常]

「うん、全部正解」
先生は私の返した答案用紙?を見て答えた。

私はほっとしながらも、彼女の次の言葉を待った。
彼女は目線は答案用紙を見ているが遠くを見ている感じで続けた。

「分かっていても書いてみればいいのよ、試作の時などに」
「はぁ」
我ながら何ともやる気の無い返事だ。

その後15分位かけてマダムは私を説得し、店を出る頃には
楽観的な私は(何とかなるかー)と漠然と思っていた。

はい、完全に白旗です。

帰り道、私はもう思い出すことも無いと思っていた調理師学校時代を思い出した。
(そういえば、学校で貰ったレシピはフランス菓子はフランス語だったはず)

そう思うと少しだけ心が軽くなり電車に飛び乗った。

(いったいどこまでつづく?)
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誰にも知られたくないフランスの事② [日常]

私の苦虫をつぶした表情を見て、巻き髪のマダムはいいました。

「すごく嫌そうな顔なんだけど…」

「嫌ですよ、語学と名のつくものはニガテなんで」

そうするとマダムはテーブルの上にある紙ナフキンにサラサラと何かを書いて
私の方に差し出しました。

「先生これは。。。小テストでは」

小さな白い紙には左に日本語、右にフランス語が書いてある。
昔あったコンピューター大作戦(関西限定?)のカップル成立みたいに
線で結ぶものだ。

「牛乳ぐらいしか分かりませんよ」
乾いた笑いを浮かべつつ、消去法で単語を結びつけていく。

最後はわからなかったが適当に結んだ。

そしてマダムのほうへ返した。

(つづく)
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誰にも知られたくないフランスの事① [日常]

こんばんは。

すみません更新していなくて。。。
20人の同志は分かってくれるはず。

同じケーキしか作ってないので載せれません(泣)

一度目標を決めたらそればっかりなので、すみません。
いちごも出回ってきたので、スフレかショートでも作りたい。

今回はただの日記です。
正確には先生のパロディです。

とある日の午後…、
先生とお昼を食べていました。
メニューは好物のとんかつ♪
完全に目の前の皿しか見ていない幼子の私に先生が言いました。

「せめてお菓子の単語だけでもフランス語を覚えようよ」

(キタか。。。いつか来るとは思ってたけど予想より早かった!)

私は苦虫をつぶした表情をした。。。

(つづく)
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